多重人格者【完結】

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翌日、俺はあやめを起こしに自分の部屋へと向かう。
ノックをするが、もちろん返事はない。


……今日は誰だろうか。


はあ、っと息をついてから、覚悟を決めて俺は扉を開けた。


既にそこには、制服に身を包んだあやめが立っていた。


「……おはよう」

「ああ、おはよう。草野君」

「殺樹か?」

「ご名答」

「……」



舌打ちしたい衝動に駆られる。

それを、抑え込みながら俺は殺樹にキッと鋭い視線を向けた。



「朝飯」

「俺は別に要らないよ?
なくても平気だし」

「あやめが倒れたら嫌だから、食えよ」

「今は俺だから要らない。それに食べたくない」

「……あ、そ。じゃ、俺軽く食べるわ」

「どうぞ、ごゆっくり」



そう言って、ニッコリとする殺樹。
また、舌打ちしたくなったわ。