多重人格者【完結】



(……その、殺すってのは、



―――――――どいつの事を言ってるんだ?)




くくくっと笑う殺樹に、カンナはもう何も言えなかった。

ただ、呆然とその殺樹の高笑いする姿を見つめる。



(狂ってる。


殺樹は、狂ってる)



カンナは結局。
殺樹が闇に飲み込まれて行くのを、じっと見つめる事しか出来なかった。