≪半分正解で、半分不正解≫

≪……は?≫



カンナはさっぱり理解出来なかった様で、更に顔を歪めていた。


(意味がわかんねえよ)


カンナは心の中でそう思う。



≪俺はね、支配したいんじゃないんだよ。
あやめを閉じ込めたいだけ≫


淡々と、だけど、嬉々としながら声を響かせる殺樹。


カンナは、その言葉をうまく飲み込めないらしい。




≪と、じこめ、たい?≫



途切れ途切れに、殺樹の言葉を反芻する。
だが、殺樹はカンナの問いに答えず、続けた。



≪だから、外の世界で何が起きようと興味はない。
殺した事によって、あやめが殻に閉じ籠もってくれるなら、喜んで協力しようと思ってるんだ≫



カンナは殺樹の狂気を、初めて知りそれに再び恐怖した。
そして、頭に浮かんだ言葉を素直に口にする。