多重人格者【完結】

「アンはいくつ?」

「……むっつ」

「そっか。お腹は空いた?」


アンは小さく首を縦に動かす。


「……わかった、待っててね」


一度、アンの頭を撫でると俺は立ち上がり姉ちゃんのいる寝室へと向かう。
ベッドの上で頭を抱えてる姉ちゃんの前に立つ。



「…ごめん」

「あれは、どういう事?」

「……あれが原因で、俺は家を出したんだ」

「……意味がわからないわ」

「だよな」


もう、話す以外選択肢はなさそうだ。



「あやめは多重人格なんだ」


その俺の言葉に、姉ちゃんはふっと顔を上げる。
言ってる意味がわからないようだ。