――――…ここは酷く暗い。



パチッと目を開ける。
だけど、私の目に飛び込むのは闇。闇闇闇。



寝っ転がったまま、その飲み込まれそうなほどの漆黒を見つめる。


無音。
何も音がしない。


それが、また沸々と私に不安感を沸き上がらせる。



私は一人なのだ。
そう、勘違いしてしまいそうになる。



どうして、代わる事を許してしまったんだろう。


心君は大丈夫だろうか。
葉月は心配してないかな。


ぽつり、ぽつりと。

思ってはみるけど、ああ、それももうどうだっていいのか。


そんな気になって来る。


ここまで孤独だと。




涙すら、出て来ない。


私がいなければ、全てがうまく行くんだ。
きっと。