「電気消すよ」

「うん」


心君が電気を消して、また私の隣に座る。


「おやすみ」

「おやすみなさい」


心君はそっと、私の頭に触れると撫でた。
何度も撫でられていく内に、私も夢の中へと落ちて行く。


こんなに安心して眠れるんだって思った。


夜があんなに怖かったのに。
眠るのがあんなに怖かったのに。


そう、不安に思ってたのが嘘みたいだ。



これからの事を考えると、怖くて堪らないけど。
だけど、それでも今日は幸せに眠る事が出来そうだった。