多重人格者【完結】

(こいつらがいたら、思い通りに行っても、それは思い通りにならない気がする)


カンナは我ながら、何て抽象的な考えだろうと思う。
だけど、そう思わずにはいられなかった。



殺樹はきっと、何かを隠している。


他の人格の元へ行こうとはせず、話すのはカンナとのみ。

カンナが一人の時にしか現れない。
元々カンナも他の人格とよく一緒にいるわけではないが。



(……殺樹に何か対策される前に、殺してしまった方がいいだろうか)



焦りが、ミスを犯す。
冷静な思考を鈍らして行く。


この判断が、どう転ぶのか。


それを知ってるのは、殺樹?それとも、カンナ?
それとも、あやめなのだろうか。


真相は誰も知らない。