多重人格者【完結】


公園から10分程歩いた場所に、心君のお姉さんの住むマンションがあった。
そこに旦那さんと住んでるらしい。


部屋の前に到着すると心君はインターホンを押す。
すぐにお姉さんの凛とした声が響いた。


『ハイ』

「あ、俺ー」

『!!こら!!心!勝手に電話を切って!!』

「ハイハイ、すみませんでしたー。
いいから、部屋に入れて下さい」

『まったく!今開ける』


それから、数秒もせずに開く扉。
中から出て来たのは、一言で言うなら美人。


細長い手足に、肉がつくとこにはちゃんとついていてスタイルがいい。
黒髪のストレートロングを、後ろで束ねている。
少しだけ垂れた前髪が、色っぽい。


切れ長で、だけどはっきりとした二重。
…心君と似てはいない。

どちらかと言えば、心君は目はくりくりとしてて、ぱっちりしてるから。

ツルツルした肌に、ぷっくりとした唇。


…はあ、劣等感抱くのわかるかもしれない。


一目見て、そう感じるから長年一緒にいた心君はもっと思うかも。