それから私たちはまた無言になった。 テーブルクロスを直したりしていると 店長さんが卵を買って帰ってきた。 そこからは記憶がなくなるくらい 本当に忙しくって、 無駄話をすることはなかった。 カフェだけならまだしも、 ケーキのテイクアウトも合わせたら 普段ではあり得ないお客様の数。 ただひたすらに 忙しいだけのクリスマスは、 風のように過ぎていった。