「ずっと前から好きでした!俺と付き合ってください」


昼休み。

教室のど真ん中で、とある男子が女子に告白した。


かなり目立つ行動だけど、誰もその光景を見て、茶化してやろうとは思わない。


「ごめんなさい、私、照川君っていう彼氏がいるの」


男子がフラれた。

でも、誰も慰めたり、茶化したりしない。


すると、男子は別の女子の方に行き、


「ずっと前から好きでした!俺と付き合ってください」


と、さっきと全く同じ台詞で、また告白した。


彼の名前は浅井一二三(アサイヒフミ)。


明らかに染めたであろう茶色い髪の毛。

何故か乱れている服装。

制服の中から見える赤いTシャツ。

耳には無数のピアス。


どこからどうみても、チャラ男である。


こいつは、いつもこうやってクラスメイトの女子を決まって昼休みに、告白する。


最初はあまりにも阿呆らし過ぎて、茶化す男子もいたが、

いつか当たり前の光景になってしまっており、もうその行為に対して触れる人はいない。