―き。さき。咲!
ん?何か葵の声がする。

葵「夕飯の時間だけど食べれそうか?
  お粥にしてもらったけど。」

 『んー。わかんない。』

葵「一口でもいいから、食べな。」

 『うん。葵は?』

葵「俺は後から食べるから大丈夫。」

 『そっか。』

葵「ほら。少し食べな!」
そう言いながらお粥を掬ってくれた。

葵「ほら咲。あーん。」
と言い、食べさせてくれた。

少し食べてから、
 『葵。もう無理。』

葵「よく頑張りました。」
そう言い、頭を撫でてくれた。
それが気持ちよくて眠くなってきた。

葵「眠いんだろ?寝な。」
この言葉を最後に意識を手放した。