だって、大好きな直志が……殺されたんだから。




「ま、とっとと熊のぬいぐるみ探そうよ。


確か、男の子のぬいぐるみって言ってたから、男の子の熊のぬいぐるみっつー事だよね」




りん子先輩が、奥の部屋の扉を開けながら、言った。




「もし、女の子のほうの熊のぬいぐるみを見つけたら?」


「は?教えるわけねーじゃん」




小池先輩の問い掛けに、りん子先輩は髪の毛をいじりながら、気持ち悪くニヤリを笑いながら言った。




教えない……って…。


約束と違うじゃない。


それに、あの高校生達が困ってしまう。




「なんかさー、気に食わないんだよね。


あの人らって、多分北林高の人達でしょ?」


「ああー、多分そうだな。


あそこって、エリート校なんだろ?マジでさ、俺等みたいなバカは見下してるって感じ?


ガキ扱いしてるよなあ」