驚いた私は、思わず人形を投げてしまった。




「わわわ!


ちょっと、もっと丁寧に扱いなさいよ!」




美玖は人形をキャッチして、私に怒った。




そして、




「おーい、人形さーん」




と、人形に声を掛けた。




「菜畑美玖 セーブしました」




そして、人形は桜子ちゃんのところへ、好実ちゃん、飯島さん、空峰君、竹井君、橘川君、安西君、山崎君……と順番に渡り、皆セーブした。





「よし、これでセーブ完了だね」


「そういえば、今は何時だろう?」




と、好実ちゃんが疑問を口にした。




「そういえば」




と、私はポケットから携帯を取り出し、時刻を見る。


「23:45」という文字が、携帯の画面に映っている。