「いいのかなあって………。


俺達は、普通に毎日をしていて………。


だって、竹井や安西達は……………」


「いいんだよ、しても。


普通の毎日。


それでいいじゃない。


毎日、美玖達のことを想ってやれば、それでいいじゃない………」


「…………そっか」




悲しそうな顔で、空峰君はそう言った。




「そういえば、あの時なんて言ってたんだ?」


「え?あの時って?」


「ニセモノの俺を殺したとき。


すっごい小さい声で、何か言ってただろ」


「それは……………」




私は、自分の肩を撫でた。


あの時好実ちゃんにつけられた傷は、今もまだ残っている。


ニセモノの空峰君からもらった絆創膏も…………。