「7がつ27にち




ゲームをかってあげればよかった


冬花は、さいごまでゲームをほしがっていた


冬花のほしいもの、すべてあたえてあげたかった




トモダチも ゲームも お外も




ぜんぶぜんぶ ほんとはあげたかったのに




どうして、あのときのわたしは、あげてやれなかったんだろう


どうして、どうして





ドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテ、ドウシテドウシテ、ドウシテ??????」




まるでとうかちゃんが書いたのような、拙い字で、そう書かれた7月27日の日記。


平仮名が多いし、句点もなくなっている。


昨日の弱々しい字とは一変して、筆圧はかなり強くなっている。


特に、最後の「ドウシテ」のところなんか、筆圧が強くすぎて、紙が破れてしまっている。




とうかちゃんにゲームを買ってあげればよかった、というお母さんの後悔が、強く出ている。