そう。


私達は一刻も早く、このゲームをクリアさせたい。


仲間が死んでいくのは、もう嫌だから。


早くゲームをクリアさせないと、自分がおかしくなってしまいそうだから………。




そして、私達は必死でぬいぐるみを探した。


本棚の下に散らばっていた本や、本棚の裏、机の下や、壁や床など、隅から隅まで調べて、ぬいぐるみを探した。




けれど、なかなかぬいぐるみは見つからない。




私が、本棚のしたに散らばっていた本をどかしていた時だった。


分厚い本の下に、一枚の写真が出てきた。





青と白の縞々のワンピースを着た女の子を挟むようにして、


微笑んで手を繋いでいるのは、三十代半ば位の男女。





この女の子は……とうかちゃんだ。


ということは、その隣にいるのは、とうかちゃんのお父さんとお母さんかな……。


とても優しそうなお父さんとお母さんだけど、お母さんの方はちょっとキツそうだな…。




「あら、写真?」




飯島さんが、私が手に持っている写真を覗きこんだ。




「……この女の子、とうかちゃんね…」