「やめてって、言ったのに………。


誰かが誰かを殺すのは、嫌。


それが、自分自身であっても……………」




と、スーツの女性が呟いた。




「あの…………。


あなた、さっき私達のゲームのニセモノが誰か、教えようとしていましたよね?


教えてくれませんか、誰がニセモノなのか……………………」




私は、スーツの女性にそう聞いた。


しかし、スーツの女性は、




「ごめんなさい。


冬花様に、ニセモノの正体を言えないようにさせられてしまったの……………」




と、悲しげに、眉間に皺を寄せて、言った。




「そうですか……………」


「代わりに、これをあげるわ」




そう言って、彼女はあるものを私に渡した。


これは………セーブポイントの人形だ。




「頑張って、このゲームをクリアして」