じゃあ、本当に………山崎君がニセモノ…………!?




「残念だよ。


折角、皆に本当の俺を見せたのに、本当の俺はニセモノの俺だったなんて………………………」


「そんな、私、嘘吐いてない!


私、私……っ、本当に小学生の頃、この屋敷に…………!!!」


「もういいよ、北出さん。


俺が、俺がニセモノなんだ…………………俺が、俺が……………………」




「山崎、とりあえず落ち着け。


お前がニセモノとは、まだ確定じゃないんだから」


「そうだ、橘川の言う通りだよ。


山崎がニセモノと決まったわけじゃない」


「そうよ、山崎君………。


あなたがニセモノじゃなかったら、殺した側も死んじゃうじゃない」


「山崎君、今はとりあえず、落ち着いたほうがいいよ」




「皆…………」