「とうかちゃん…………。


植松君はニセモノだったんだよね?


ホンモノの植松君は……………………?」




私は、とうかちゃんにたずねた。




「うん、ちゃんとお外に出してあげたよ。


ただ、このゲームのようすをとおくとおくから見ていたから、ちょっとおかおの色がわるいかなあ……。


あはは、生きてたころのとうかみたいだったよ」




と、とうかちゃんは答えた。




よかった、どうやら植松君はちゃんと外に出られたみたいだ………………。




「前田さんは?」


「しんじゃった」


「えっ!?」




死んだ……って!?




「どうして!?」


「わかんないよ、とうかにも。


なおしっていうお兄さんのところへ行きたいっていうから、つれていってあげたの。


そしたら、しんじゃった。


なんでしんじゃったんだろう、わかんないよわかんないよ…………」




そう言って、とうかちゃんは悔しそうに爪を噛んだ。