「それに、セーブポイントの人形も、どこかへ隠したでしょう!?


お陰で、友達が…………美玖がっ………………!!!」




セーブポイントの人形を隠したのは、私だ。




もし、ニセモノだと勘違いされて殺された場合、殺された側もちゃんと死ぬように、と隠したのだ。




しかし、今考えてみれば、私はニセモノではない。


それは、二人の先輩も知っている。


植松先輩か、月乃先輩がニセモノ………。




でも、二人は殺したりしない……何故?


だって、自分がゲームセンターに行っていたかどうかは、自分で分かるはず。


もし、月乃先輩がゲームセンターに行ってなかったのなら、植松先輩がニセモノだと分かるはずだし、その逆もそうだ。




……もしかして。




二人とも、ゲームセンターに行っていた?




「それで、アンタ達のゲームの方のぬいぐるみを見つけたわ。


今は違うところにあるけれど…。




で、ぬいぐるみあげるからさ、人形の場所を教えなさいよ」




ふぅん……ぬいぐるみと人形で取り引きってわけか……………。