「私も、それでいいよ」


「うん」


「俺も」


「俺も」


「俺もー」




と、好実ちゃん、飯島さん、空峰君、橘川君、竹井君。




「ま、仕方ないわね。


実は怖がりだった美玖の為にも、皆で屋敷の中に行きましょうか」




桜子ちゃんは、やれやれ、という感じで言った。


そして、チラッと美玖を見て、笑った。




「面目ない…」




ぼそっと美玖は言った。




そして、私達は屋敷の中に入った。




中は思ってたよりも綺麗だった。


外はあんなにボロボロだったのに。




「…あれ」




何だか、頭がぼーっとしてきた。





「裕美子、だいじょ……ぶ」




ぱたっと、好実ちゃんが倒れた。