植松先輩がそう呟いたときだった。


部屋の扉がいきなり開いて、そこから高校生達が現れた。




…人数が減っている。


菜畑さんと、安西さんがいない。


どうしてだろう。


いや、本当は私は、何となく気付いている。




きっと、殺された。





「あの………。


何かご用でしょうか…………?」




「あ、えっとね…………」


「好実は黙ってて」




口を開いた植田さんを、北出さんが黙らせた。


北出さんは、かなり怒っている。




「あなた達、ぬいぐるみを隠したわよね?」




私達をじろじろ見ながら、北出さんはそう言った。




ぬいぐるみを、隠した……?