「おーい、裕美子ちゃーん」
「植田さん」
「ん………?」
「ふわぁ~…………」
どうやら、私達は、いつの間にか寝てしまっていたようだ。
「おはよう………」
「はい、おはよう。
それで、これ、見て」
桜子ちゃんはそう言って、手に持った熊のぬいぐるみを見せた。
しかし、その熊は女の子ではなく、男の子だった。
「え~っと、これは中学生達のゲームのぬいぐるみってことだよね?」
「そう」
「それで………これも見つかった」
空峰君が手に持っているのは、女の子の熊のぬいぐるみ。
「こっちの男の子のほうはさっき見つけたんだけど、
そっちの女の子のほうは、どこで見つけたと思う?」