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「ない!ない!」




人形が、どこにもない!




一体、どこへ行ったというの!?




「どうしよう、このままじゃセーブできないよ………」


「土井さん、落ち着いて。


何も、セーブポイントの人形も、あの熊のぬいぐるみみたいに1つとは限らない。


熊のぬいぐるみを探しつつ、人形も探せばいい」




山崎君が、私の肩を優しく掴んで、私にそう言ってくれた。




「そうだよね、ちょっと焦ってた………。


美玖が死んじゃったから………ちょっと心の整理ができていないのかもしれない」


「土井さん、ちょっと休んだ方がいいんじゃないか?


植田さんも、さっきから顔色がよくないよ」




と、山崎君が言った。




好実ちゃんも、美玖が死んでしまって、かなりのショックを受けている。


山崎君の言う通り、私達は休んでいたほうがいいかもしれない。