「はぁ………」




りん子先輩は、暴れる植松先輩を見て、小さくため息を吐いた。


正直、植松先輩にはうんざりしてそうだ。


それは私も同じ。


植松先輩には、うんざりしている。




けれどね、りん子先輩。


私、あなたのこともうんざりしているの。




この屋敷に肝試しに誘ったのはあなた。


直志を、この屋敷誘ったあなた。


この屋敷にさえ来なければ、直志は生きていたかもしれないのに。


それなのに、直志が殺されそうになっても、黙ってニヤニヤ見ているだけ………。




私、あなたのことを許さないから






殺すよ。