直接、私が先輩達のうちの1人を殺す方法。


でも、それで先輩がニセモノじゃなかったら、私が死んでしまうので、それは後に回したい。




そして、もう1つの方法は………先輩達のうちの1人に、私が殺される。




私は、さっき、高校生達がと出会ってすぐに2階へ上がった際に、廊下に落ちていたぬいぐるみを素早く拾い上げ、一人でセーブをして、高校生達に調べてくださいと言った方の部屋の奥に隠した。




だから、私はニセモノと勘違いされて殺されても、生き返れる。




でも、私がニセモノだった方が良かった。


私がニセモノだったのなら、それは嬉しいことだ。




だってそうでしょ?


私がニセモノだったのなら、直志が粉々になったあの映像も、きっとニセモノなんだから………………。




でも、残念ながら私はホンモノ。


だって、私は一昨日、ゲームセンターになんか行ってないもん。




「にしても、見つからねえなあ、ぬいぐるみが。


南川がゲーセン行ってたのにニセモノじゃなかったっつーことは、他にもニセモノはいるってことだろ?


だったら、そいつもゲーセンに行ってたってことだろ………………。




おい、お前らの中に一昨日ゲーセンに行った奴がいるんだろ!?


誰か、白状しろよ!!!!」




と、植松先輩が椅子を蹴り飛ばして、叫んだ。


空気がびりびりする。