やがて、安西君の苦しみの声は聞こえなくなって、私は恐る恐る、安西君へと視線をやる。




安西君は、死んでいた。


目は虚ろで、口からはだらしなく涎が垂れていて…、青白い顔で……………………。




「では、私はこれで」




と言って、スーツの女性は粉々に砕けた。




…………何かがおかしい。


何かが足りない。




何がおかしい?


何が足りない?




そう思った私は、視線を色んな場所にやった。


すると、好実ちゃんが、美玖の死体を見つめながら泣いているのが、視界に入った。




そうだ、美玖……………!




「どうして、美玖は生き返らないの…………!?」