GAME＋

この人が、橘川君……。




「ていうか、俺生徒会入ってないし」


「あれっ、そうだったっけ？」


「山崎ボケすぎだろ」


「マジで」




安西君と空峰君が、山崎君をからからう。




「あはは、ごめんって」




爽やかに山崎君は笑う。




その笑顔に、私はキュンとした。


素直で、爽やかで、格好良くて………素敵な笑顔。


そんな笑顔に、私が見惚れていたときだった。




「よー！裕美子ちゃん！」


「ひっさしぶり！」




と、後ろから声がした。




北出桜子ちゃんと、植田好実ちゃんだ。


そして、その二人の後ろには、飯島さんを思われる女の人がいた。




「二人とも、久しぶりだね！」




この二人とは、本当に久しぶり。


1年のときはよく遊んでいたんだけれど、2年になってクラスが離れてしまって、それっきり…という感じだった。