「7月23日


お母さんが かなしいかおをしてとうかにはなした。


とうか ふつうにはなれないんだって。


とうか ふつうの子みたいにはなれないんだって。


もうすぐ なくなっちゃうかもしれなんだって。


しんじゃうんだって とうか。」




“しんじゃう”………。




「死んじゃうって、とうかちゃんは死ぬってこと?


じゃあ、今のとうかちゃんって、幽霊…!?」




と、桜子ちゃんは言った。




「そうだと思うよ…………。


私ね、さっき一人で携帯で調べていたんだけど、このゲームをクリアした中学生が書いた記事にね、


とうかちゃんは幽霊だって書いてたの……………」


「こ、このゲームをクリアした中学生!?


なにそれ、早くその記事見せてよ!」


「ちょっと待って、まずはこの日記を読み終えてからのほうがいいと、俺は思う」




と、山崎君が桜子ちゃんに言った。




「う、うん……」




そして、私達はまた、とうかちゃんの日記を読む。