しばらくして、山崎君と、その友達の安西君と、空峰君がやって来た。




「あれ、土井さん一人?」




と、山崎君が、私に声を掛けてくれた。


私の心臓が、どきっとする。




「そ、うだよ。


えっと、皆も肝試し…だよね?


他に、誰が参加してるの?」


「徹二と、橘川と、北出さんと、植田さんと、飯島さんと、


今回の肝試しを企画してくれた菜畑さん」


「って、ことは…10人だね。


結構多いね」




それに、仲の良い子もいるけど…あんまりよく知らない名前の人もいる。




「橘川って人と…飯島っていう人はどういう人なの?」


「橘川は、5組の人だよ。


えっと、生徒会に入ってた気がするよ」


「気がするって、確証はないのかよっ!」




いきなり、横から知らない男の人が現れて、


こつんと山崎君の頭を叩いた。




「あ、橘川」