「これ……なんだ?」




机の引き出しを調べていた空峰君が、そう言った。




「どうしたんだ、空峰。


何か見つかったのか?」


「ああ…。


ゲームと関係あるかは、分からないけれど…………」




空峰君が手にしているのは、




【とうかのにっき】




と、表紙に拙い字で書かれた、1冊のノートだった。




「これ、とうかちゃんの日記って、ことだよね………?」


「みたい、だな………」


「読んでみる?」


「人の日記を読むなんて趣味はないけれど、このゲームをクリアする鍵になるかどうかはわからないけれど……。


それでも、この日記には何か隠されているような気がしてならないな……。


とりあえず、読んでみよう」




という山崎君の言葉に、皆頷いた。




そして、空峰君はページをめくった。