飛び散る南川先輩の血。


その血が、私の頬につき、私は思わず「ひっ!」と声をあげる。




人が、人を刺している。


こんなに笑いながら……殺している!!




また、こいつらは……人を殺している!!!




直志のときみたいに、笑いながら!!




こいつらは……人間じゃない!!!




やがて、南川先輩は声も出さなくなった。




「んあ?死んだか?」




「死んだんじゃな~い?」


「うっわ~、小池、マジで残酷ぅ~~!」




「んなこたないでしょ。


植松先輩が言ったんだから!


それに、こいつニセモノなんだから、人殺しにはなりませんって」




と、小池先輩が言った時だった。


小池先輩の後ろに、いきなり黒いスーツに、変な仮面をつけた女性が現れた。




「うわああ!?」


「な、何よアンタ!?」