それから、私は歯を磨いて、洗顔をして、ネイルをして…。


とにかく、肝試しの為に、山崎君に会う為に頑張っていた。




そして、とうとう夜になった。




9時、私は家を出た。




ここから学校まで、歩いて30分くらい。


待ち合わせは10時だけど…早く山崎君に会いたくて。




夏休みの夜の通学路は、いつもと違って見えた。


夏休みはあまり学校に行くことがないから、とても新鮮だ。


道が暗いのも、どこかで花火をしている音が聞こえるのも。




いつもと違う道は、私を楽しませてくれた。




それと同時に、私を少し不安にさせた。