「ニセモノは、一昨日ゲームセンターにいた」




ぬいぐるみは、確かにそう言った。




「ゲームセンター…………って、確か南川……お前、確か、一昨日LINEで自慢げに『UFOキャッチャーでぬいぐるみ取った!』って写真つきで載せてたよな…?」




植松先輩は、ゆっくり南川先輩の方を向く。


りん子先輩も、月乃先輩も、小池先輩も、そして私も、南川先輩を見つめる。




「な、る、ほ、ど、なあ~……。


お前がニセモノだったってわけか。


だぁから、あのエリート高校の方のゲームのぬいぐるみを見つけたりしやがったのか!」


「は、はあ!?


言いがかりはよしてくださいよ!


いくら、俺が一昨日ゲームセンターに行っていたからといって、俺がニセモノとは限らないじゃないですかあ!!」


「んなことは関係ねえんだよ!!!ニセモノめ!!」




植松先輩は、南川先輩のお腹を思いっきりグーで殴った。




「ぐはっ!!」




南川先輩の口から、唾液が出てくる。