全部、全部……頭の中で回る、回る。




私のせいで、私のせいで、私のせいで、私のせいで


直志が、直志が、直志が、直志が、直志が、直志が、直志が!!




「あ、あったぜええ!!!」




植松先輩のうるさい声で、私ははっとした。




「あったって、マジで?ぬいぐるみ!?」


「今度は、ちゃんとオスのぬいぐるみなんでしょうねえ?」




りん子先輩と月乃先輩が、植松先輩の方に寄る。




「おう!もちろん、オスだぜ!ほら」




と、植松先輩は男の子のぬいぐるみを見せびらかす。




「で、ニセモノの特徴はどうやって聞くのよ?」


「あ…。


まあ、んなもん適当にしとけばなんとかなるだろ!!


オイ!!ニセモノはどこのどいつだ!言ってみろ!!」




植松先輩は乱暴にぬいぐるみを掴んで、ぬいぐるみに問い掛けた。