でも、中学生達がしているゲームには、『絶対殺してはいけないプレイヤー』は存在しない……。


何故、私達のゲームには、『絶対殺してはいけないプレイヤー』がいるのか?


どうしてとうかちゃんは、『絶対殺してはいけないプレイヤー』を、私達のゲームに取り込んだのか?




しかし、そんな事を考えている暇はない。


とにかく、ぬいぐるみを探せば、ゲームクリアに繋がることは、間違いないのだから。




「ぬいぐるみを見つけたら、もしかしたらこの中のその人にしかない特徴があるかもしれないじゃない!


このままじゃあ私達、全員ゲームオーバーだよ?


それでもいいの?」




私は、皆にそう言った。


すると、山崎君は顔を上げて、




「そうだね………。


そうだよ、このままだと、皆死んでしまう……。


徹二が飯島さんを殺してくれたお陰で、徹二と飯島さんはニセモノではないことが証明されたんだ。


それだけでも、大きな収穫なのに、その収穫を無駄になんて、しちゃ駄目だね………」




と、言った。