「構成員て、ただの下っぱってことやろ?それでいいん?」


「その方が好き勝手動けるし遊べるしちょうどいーの」


「ふーん」


話しを聞いてるうちに、ひとつ疑問がわいてきた。


御劔組の先代の組長さんが亡くならはったのはニ、三年前やったと思う。


そんときに十三やったということは…?


「なぁ旦那さんてホンマの歳はいくつなん?」


「十六」


「……じゅ…十六っ!?」


私と同い歳やんっ!?ちゅーか、


「男て十八にならな結婚できへんのとちゃうの!?」


すると朔夜は鼻で笑った。


「俺らの世界に法律なんか関係ねーだろ?草薙家の娘がちっちぇこと気にすんな」


「これはそういう問題とちゃうやんっ!?」


「あ、そういや思い出した。小夜子の転校の手続きもしといてやったからよ」


「……て、転校!?」


ニヤリと笑う朔夜。何やらいやな予感が。


夜の営みをやらんで済んだのは良かったけど……これからの生活が不安であることに変わりない。


尊兄ちゃん……会いたいわぁ……。






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