「単刀直入に聞くけどここには何をしに来たのかな」


「『何をしに』……ねぇ…」


神河隼という男はニヤリと笑った。


生徒会の視線が鋭く神原隼を捉える。


「同じ吸血鬼なんだし俺が言いたいことは分かるよな?」


さっきまでとはあきらかに違うハッキリとした口調。


神河隼の右手がゆっくりと動きその厚底の眼鏡を外した。