「……お前達…ケガをしてるから…とりあえず病院に行かないか?…ほっておいたら腐るぞ?」



腐るという言葉に反応し、永遠と真理和は体を震わせた。



「…もうすぐで私ノ知り合いがくる…ソイツらの車に乗って…病院で手当シテもらうぞ…」



二人は驚いた表情で、船長を見た。



「手当って…強いて言えば手術?」


不安そうな真理和を見て、船長は真顔でYESと答えた。


初めて来た国で初めてした事が手術だなんて…


思い出にしたくないな。


けど腐食とかしたくないし…


うん、仕方がない。



真理和は決心した表情をした。


…調度その時、車が真理和の後を通った。



―キキキキ!!!



そのブレーキの音に、二人共びっくりして後を見た。



…そこには、一台の緑色の車が…