いぬのきもち。

「ごちそうさま。おいしかった!」


「どういたしまして♡」




タロが嬉しそうに笑う。ああ、可愛い………私の天使!




「ちい、今日は休み?」


「うん」


「じゃ、ゆっくりできるね」


「そーだね。とりあえず二度寝かな」


「いーね♪」




私たちは並んでベッドに舞い戻った。




壁を背にして並んで座り、テレビを見る。



しばらくすると、タロが私の右肩にこてっと頭を乗せてきた。



もう、可愛いったら。



私はタロの頭に頬を寄せ、右手で頭を撫でる。




「……ねえ、ちい」


「うん」


「……ちゅうしたい」


「うん………え!?」




私はがばっと顔を上げタロを見る。




「あ、ほっぺに?」


「ううん、口に」


「そっか………えぇ!?」




何いってるのタロ!?



でもタロの顔は真剣だ。




「……だめ?」




そんな風に可愛く首を傾げられると。




「……い、いよ」




私は思わず頷いてしまった。