―楽しい夏だったね



メールにはその一言だけが書いてあった。

僕はメールに不快感を覚えずいられなかった。

すぐに僕は夏恵の携帯を鳴らしたが、夏恵の声を聞く事は無かった。

僕は胸騒ぎを覚えながら日常を過ごさなければならなかった。

暇を見ては僕は夏恵の携帯を鳴らしたが、何度目かの電話を最後に夏恵の携帯は呼び出しをする事も無くなった。





週明けにテレビで流れた台風情報の通りに週末には大きな台風が僕の街を襲った。

須藤の会社が購入し改装を始めた店舗物件にトラブルが発生し、僕は週末も海沿いの街に出向く事が出来なくなった。