そこには金髪でピアスを耳と鼻に空けているおっかない顔の男が中心となった軍団がいた

「くそ…もう来たのかよ」

彼は一言そう言うと、

「莉子さんはそこをずーっと奥に進んでください」

「え?だって、あなたは?」

「俺はここを引き留めます」

「でもそれじゃあ、あなたが!」

私だけ逃げるなんてそんなのできない

そう思うのは当たり前

「何いってんですか。莉子さんがいなくなれば夏輝さんが…」

え?なんで夏輝さんが出てくるの?

「おーい。なにごちゃごちゃいってんだよ~おい女!さっさと来い!」