キキキッ

勢いよく車を止めた

なんか、カッコいいかも

「さ、着いたぞ」

「ここ、スーパー?」

「そう!ここでよく二人で買い物したんだよ」

「へぇ~」

「やっぱり覚えてねーよな?」

「すみません…」

「だから、謝ることねーって!」

そう言われても、私は自分を許せない

なぜ記憶が消されてしまったのか

それさえもわからない

何もわからない

「さすがに田舎でもだんだん町の中は変わってくけど、ここはずっと変わらないんだよなぁ」

確かにここはボロボロで今にも崩れてしまいそうだ

だけど、ここもまた私の好きな感じの店だった