「バーカ!莉子が謝ることなんてねぇし!さ、中に入ろ!このままだと濡れて風邪引いちまうし」
平然を装ったのか、早口になっていた
きっと私が大好きな家だったから、覚えていると期待させてしまったのかもしれない
ごめんなさい
本当に何も覚えてないことがこんなにも苦しい
早く思い出せたらいいのに
そうすればこの人はきっと喜んでくれる
私にとって、目が覚めたときから記憶がないので何も信じられなかったけど、この人なら信頼できる気がする
やっぱり本当のお兄さんだからなのかな
この人のことも早く思い出して、おもいっきり甘えたい
今の私にはこの人しかいなかった

