絶対零度の鍵

「な、なんだ?」


ドッドッと早鐘のように動悸が激しくなっているのがわかる。


考えたくはないが、もしかしたら、し、死体とか…


「まじで勘弁…」



嫌な汗ならさっきからずっとかいている。


依然チカチカが治まらず、むしろいっそ視界が定まらないまま帰宅した方が精神的ダメージが少ない気がして、ふらふらしながら立ち上がった。


夏に珍しい爽やかな風が、一気に気味悪く感じる。