絶対零度の鍵

余りに光が強いために、無意味だとわかっていながら手を翳(かざ)す。



頭の中は軽いパニックを起こしていて、闇夜に光とくればUFOに違いないと勝手な連想を始める。



現実的にはありえない。

普通に考えると、車のライトとか。

突然、花火が打ち上げられた、とか。

実はぼーっとしすぎて朝だった、とか。

色々上げられるんだけど、今回はそれができない。


どれが起こっても、ありえないからだ。


こんな公園の小山のてっぺんをライトアップしたところで何の意味も無い。


車は入って来れないし、

花火があるにしては、人が少ない。

勿論朝じゃないことは百も承知だ。



だから―


この光の正体はきっと、自分の見間違いだろう。


さっきの流れ星みたいに。


咄嗟にそう考え、逃避を計るが、それでも目の前の光は消えてくれない。