絶対零度の鍵


「そんなことしたら、この世界の均衡もおかしくなるわよ!」




悔しさで、歯噛みしながら右京は叫ぶ。




「王が代わる―それだけのこと。」




淡々とした口調で、何の感情も出さず、温度師は言い放った。




「な!!!それだけのことじゃない!一体何が目的なの?!」




余りの理不尽な態度に右京の怒りは頂点に限りなく近づく。




「くっくっく…」




纏わりつくような、耳障りな笑い声が温度師から漏れる。




「相変わらず、極寒の双子は馬鹿なんだな。」




「何をぅ!?」




無駄だと分かっていながら、右京はもう一度、口調をがらりと変えた温度師に掴みかかった。