「これが静かに話してられるとでも思ってんの?」
むしゃくしゃしてしょうがない右京は、わなわなと怒りに震えた。
「このままじゃ、星が一個滅んじゃうのよ?!」
温度師は眼鏡のズレを直しつつ、面白そうに答える。
「別に、いいんじゃないですか?」
「なっ…」
彼の言葉に、右京は言葉を失った。
「勝手に、滅びたいんだったら、それで」
相手に触ることすら出来ないこの状況では、どんなに腹が立っても右京には手が出せない。
何しろ温度師はあらゆる空間を行き来できる能力のゆえに、実体が別の場所にあろうと姿を出すことが出来る。


