絶対零度の鍵

僕と右京の間は急速に引き離され、僕は上へ上へと運ばれていく。



そして下から突き飛ばされたような感覚に襲われると、突然ピタっと風が止み、僕は放り出された。




「わぁっ!?」



性質の悪いジェットコースターみたいで若干気持ち悪くなる。



落ちたところは―



「?」



真っ暗で、何も無い空間だった。



僕は尻餅をついた格好で着地したが、不思議と腰は痛くない。



ここは、どこだ―



慌てて周りを見渡すと。




「…蓮…貴…」





数歩先に、漆黒の髪の青年が立ってこちらを見ていた。




その、足元に咲く、白い花。