絶対零度の鍵

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「遅いなー」



蓮貴の奴、どこほっつき歩いてるんだろう。


まだ裏山に居るんだろうか。



翠が帰った後、僕は門の近くの屋根の下で雨宿りしながら、欠伸をした。






「捜しに行ってみるか…」





その時、だった。





ゴーン…ゴーン…ゴーン…





「何だ?」




僕がここに居る間、一度も聞いたことのない音がする。




「鐘…?」




村中に響くかのようなそれに固まっていると、何やら屋敷中が騒がしくなり始めた。



寂しくなるほどいつも静かなのに。



どうしたんだろう?




バタバタと使用人達が集まって廊下を駆けていく。